「どんな整備がされて来たか」が重要・・・だけど
中古車選びで「どんな整備をされて来たかが重要」というのはよく聞く話し。
どんな整備をされて来たかで車の調子が大きくかわるから。
でも、輸入車って独特のデザインだったり雰囲気を持っていたりするので、実際の車を見て、ばーっと舞い上がり、
「勢いで、調子の良くない車を買ってしまった・・・」
なんてこともよくある話し(笑)。
「明日にはもう売れているかもしれません」
なんて言われると買ってしまいたい気持ちもよくわかる。
欲しかった車を目の前にして、少しでも冷静に対応できるようになぜ整備が重要なのか、具体的に説明しよう。
なぜ整備が重要なのか
例えば、ヘッドライトは使っていると多少だけど暗くなってくる。点灯しなくなれば交換が必要。
でも、部品を交換すれば元の状態に戻すことが出来る。
一方オイルは、適切に交換しないとエンジンがダメージを残受けてしまう。エンジンがダメージを受けてしまった後でいくらオイルを交換しても元には戻らない(ダメージを受けたエンジンを直そうとすると大変なお金がかかる。)
こんな風に「取返しがつかない」ことになるから、中古車が以前どのような整備をされていたかが重要になる。
整備
エンジンオイル交換
エンジンオイルは、エンジンの中に入っていて、エンジンの摩耗、熱による変形、サビ等を防止する役目を持ってる。
エンジンオイルはエンジンの熱や、空気と触れて酸化などで劣化してしまうので、定期的な交換が必要。
どのくらいの距離で交換すればいいか
どれくらいの頻度で交換すればいいかは取り扱い説明書に書いてある。
大抵、距離と期間のどちらか早く来た方で交換することになっている。
例えば、「1万キロ、1年」と書いてあれば、1万キロ走れば例え3か月しかたっていなくても交換する必要があるし、逆に1年経過すれば例え千キロしか走っていなくても交換する必要がある。

交換時期が長い車は要注意
ここまでは一般的に言われていることだけど、少し注意したいのがドイツ車等に多いメーカー指定の交換時期が「3万キロ」等ととても長い場合。
もちろん、長くするための工夫がしてある。例えば、
・エンジンに入れるオイルの量が日本車の2倍くらいある(例.7リットル)。
・化学合成の長寿命タイプのオイルを使う
・機械の精度を高めて、オイルが劣化しないようにしている。
等。
また、単純に距離だけで交換する時期を決めるのではなく、
「走り方によるオイルの劣化」を自動でモニターする機能・・・サービスインジゲータ
を備えていて、オイルを交換するタイミングを自動で計算してくれる。
これらオイルの量と品質、オイルの交換時期を教えてくれる機能を組み合わせることで、オイルの交換時期を長くすることを可能としている。
メーカーの指定通りだと良くないことも
しかし、多くのメカニックの方はこのメーカ指定の時期で交換すると、エンジンの中にスラッジと呼ばれるオイルのカスが大量に溜まってしまうため、エンジンのために良くないと言っている。
実際にメーカ指定の時期でオイルを交換していたエンジン内部の写真を見るとたくさんのスラッジたたまっている。
確かに、この交換サイクルでも「壊れない」のかもしれないけれど「長期間エンジンの状態」を好調に保とうとすると良くない気がする。
私は、だいたいサービスインジゲータの示す半分くらいの距離で交換している。
オイルの劣化もある程度は、見た目で判断できるので、整備士と相談して欲しい。
ブレーキフルード
ブレーキペダルを踏んだ力をブレーキに伝達するために、ブレーキフルードという液体が使われている。
このブレーキフルードは、湿気を非常に吸収しやすいので、交換しないでいると湿気を吸ったブレーキフルードがブレーキ回路をサビさせてしまう。あまりひどいサビの場合は部品交換となるので、修理費用が高額になってしまう。
車検毎に交換しよう。
LLC
LLCと呼ばれる冷却水は、以前は2年くらいで交換していたけど、最近は7年等長期間交換しなくてもいいようになってきた。しかし、その期間を過ぎても交換しないでいると、LLCに含まれているサビを防止する機能が失われ、冷却回路をサビさせてしまい、ラジエターなどの部品の交換時期を早めてしまう。
スパークプラグ
スパークプラグも長期間持つようになったけど、火花をバチバチするのが仕事なのでだんだん電極が摩耗して来る。そのまま使うと、プラグに高い電圧の電気を供給しているイグニッションコイルに負担がかかり、イグニッションコイルを壊してしまう。

その他
以上、主に消耗品について書いてきたけれど、それ以外にも例えば、
・走る時にエンジン力をタイヤに伝える「駆動系」の部品も、ガタが大きくなってからもそのまま使っていると、他の部品に負担をかけ思わぬ高額修理が必要になる。
・「ブレーキフルード」について話したけど、パワーステアリングについても同様に力の伝達に液体が使われている車がある(最近少なくなってきたけど)。このフルードのモレを放置していると、機械部分をダメにしてしまい、高額な修理費用がかかることになる。
このように、中古車はそれまでどんな整備をしてきたかで随分コンディションがかわってくる。






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